読み方 : せいふきょうつうネットワーク

政府共通ネットワーク【霞ヶ関WAN】G-Net

政府共通ネットワークとは?

日本の中央省庁のコンピュータネットワークを相互接続した政府専用の広域ネットワークである。各府省と政府共通のクラウド環境を結ぶIPネットワークで、政府共通プラットフォームの通信基盤として機能する。インターネットとは切り離された閉域網である。
政府共通ネットワークのイメージ画像

全国の本省や地方支分部局などの庁舎が専用回線網で接続されており、省内業務システムの利用、政府共通情報システムへのアクセス、他府省との電子文書やメッセージの交換など、行政事務に必要な通信全般に用いられる。一般のインターネットから論理的に分離された閉域網として構築されており、高いセキュリティを確保している。

各府省が個別に通信基盤を整備するのではなく、共通のネットワークを利用することで運用効率の向上とシステム間連携の促進を図っている。また、地方自治体向けの行政専用ネットワークであるLGWAN総合行政ネットワーク)とも相互接続されており、中央省庁と地方公共団体の間での行政情報のやり取りにも利用されている。

初代の「霞ヶ関WAN」は1997年に運用を開始した。府省ごとに独立していたネットワークを相互接続し、行政機関間の情報共有を可能にしたものである。2002年にはLGWANとの接続が実現し、国と地方自治体を結ぶ基盤として発展した。2013年には政府共通プラットフォームの本格運用に合わせて通信基盤が刷新され、「政府共通ネットワーク」へ移行した。

近年では新たに設立されたデジタル庁の主導による行政の情報基盤の統合が進められており、政府共通ネットワークおよび政府共通プラットフォームは順次廃止される方針が決まっている。後継となるのは「ガバメントソリューションサービス」(GSS)が提供する新府省間ネットワーク「GSS G-Net」で、広帯域・高セキュリティを特徴とし、ガバメントクラウドとの専用接続にも対応する。2022年度から各府省庁が移行計画を策定して切り替えを進めており、2025年9月時点で16の行政機関への導入が完了している。

他の辞典等による「政府共通ネットワーク」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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