キーピッチ 【key pitch】

概要

キーピッチ(key pitch)とは、コンピュータのキーボードでキーの大きさの表す指標の一つで、キーの中心から、左右の隣にあるキーの中心までの距離のこと。キーの幅と隙間の合計。

キーボード上のキーには様々な大きさ・形状が混在しているが、キーピッチを計測する基準となるのは最も多い正方形の文字キーで、横方向の中心間の距離がキーピッチの値となる。例えば、キーキャップの幅が1.7mm、両隣との隙間が2mmの製品の場合はキーピッチは1.9mmとなる。

キーピッチは通常、1.5cmから2cm程度に設定されていることが多い。体格や好み、打ち方の癖などによっても異なるが、キーピッチがあまりに長いと隣接するキー同士が離れすぎて指の移動量が増え打ちづらく、逆に短すぎるとキー同士が接近しすぎて打ち間違いやすくなる。

一般にデスクトップ型のコンピュータに接続する独立したキーボード製品はキーピッチは長めでゆったりと作られており、ノートパソコンなどの筐体に埋め込まれたキーボードは狭いスペースにたくさんのキーを並べるために短めに作られていることが多い。

(2023.2.7更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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