読み方 : イーシーユー
ECU【Electronic Control Unit】Engine Control Unit
概要

ECUの起源は1970年代にさかのぼる。排気ガス規制への対応を目的として、燃料噴射や点火タイミングをICチップで制御する仕組みが導入されたことが始まりとされている。その後、安全規制の強化や快適性への要求の高まりとともに制御対象が広がり、現代の自動車では用途ごとに専用のECUが設けられる構成が一般的となっている。
一般的な車両に搭載されるECUには、エンジンの燃料噴射量や点火時期を管理する「エンジンECU」、変速操作を自動で行う「トランスミッションECU」、車輪のロックを防ぐABSを制御する「ブレーキECU」、衝突時のエアバッグ展開を判断する「エアバッグECU」などの種類がある。車両のクラスや装備によって異なるが、一台に数十個から百個以上が搭載されることも珍しくない。
これら様々なECUは、CAN(Controller Area Network)などの車載ネットワーク規格によって相互に接続され、データを共有しながら協調して動作している。例えば、急加速時にはエンジンECUとトランスミッションECUが連携して最適な駆動力を配分するといった制御が行われる。
近年では、自動運転や電動化の進展に伴い、ECUの在り方が変化しつつある。従来は機能ごとに分散していた構成から、複数の制御機能を一つに集約した「ドメイン制御ユニット」(DCU:Domain Control Unit)や「ゾーンECU」と呼ばれる統合型システムへの移行が進んでいる。また、ECU上で動作するソフトウェアをネットワーク経由で更新する「OTA」(Over-The-Air)アップデートの普及により、出荷後も機能を追加・改善できる車両が増えている。
(2026.4.13更新)