ジオフェンシング 【geofencing】 ジオフェンス / geofence

概要

ジオフェンシング(geofencing)とは、携帯端末の位置情報を利用して物理空間内に仮想的な「柵」(fence)を設け、システムが境界の出入りを検知して所定の動作をう仕組み。

GPSによる位置の測位や、BluetoothBLE)による通信、特定のWi-Fiアクセスポイントとの通信、移動体データ通信基地局との通信などを監視あるいは検知して、端末の位置を特定、指定された領域に入ったり出たりした際に特定の処理を実行する。

対象となる端末スマートフォンタブレット端末などのほか、用途によってRFID無線ICタグ)やBLEビーコンなど追跡用の小型の装置が用いられることがある。人の移動の検知だけでなく、自動車の盗難防止システムなど、モノの運搬の追跡への応用例もある。

応用事例としては、顧客が店舗に近づいたり入店すると所持するスマートフォンにクーポンやおすすめ情報を送信するアプリや、施設内で現在位置やフロアに応じて案内情報を提供する仕組み、従業員の入退室や入退館の手続きや記録のためのシステムなどがある。

(2020.9.23更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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