HAクラスタ 【High Availability cluster】 高可用性クラスタ
概要
HAクラスタ(High Availability cluster)とは、複数のコンピュータを束ねて一体として動作させるクラスタシステム(コンピュータクラスタ)のうち、システムの可用性を高めるために構築されるもの。同じ構成の機材を複数系統用意し、いずれかが停止しても残りの系統で運用を継続し、システム全体が停止しないようにすることができる。停止すると損害が大きい重要な業務システムに用いるサーバなどの可用性(availability)を高めるために用いられる。
最も一般的な構成法は、運用系と待機系の2系統のシステムを用意しておき、片方が障害で停止するとソフトウェアがそれを検知して直ちに待機系に処理を移行させる「フェイルオーバークラスタ」(failover cluster)あるいは「アクティブ/スタンバイ構成」である。
また、複数系統を並列に稼働させて処理を分散し、障害が発生した系統は切り離して残りの系統で処理を続行する構成は「負荷分散クラスタ」(load balancing cluster)あるいは「アクティブ/アクティブ構成」と呼ばれる。
(2020.2.5更新)