ピンアサイン 【pin assignment】 ピン配列 / pinout / ピン配置
概要
ピンアサイン(pin assignment)とは、ICチップやケーブルの接続端子に並んだ金属接点(ピン)のそれぞれに与えられた役割。また、各ピンの役割や仕様を並べた一覧表などのこと。チップやコネクタには、外部の端子に接触あるいは接合させるための金属製のピンが並んでおり、それぞれ内部の特定の回路や信号線、電力線などに繋がっている。それぞれのピンの役割や、電圧などの仕様はあらかじめ決まっており、これをピンアサインという。図や表の形で一覧できる資料が作成されることが多い。
例えば、USB Type-A端子のプラグ(ケーブル側コネクタ)は4つのピンが一列に並んでおり、向かって右からピン番号1、2、3、4となっている。ピン1は+5Vの電源(Vbus)、ピン2は信号線(D-)、ピン3も信号線(D+)、ピン4はグランド(GND)となっている。
ピンは数本から多いもので数十本になることもあり、端から順にピン番号を付けて区別する。数が多い場合は図で種類ごとに色分けされることがあるほか、ケーブルの場合は、各ピンに対応する内部の信号線の被覆を色分けして区別しやすいように工夫されていることもある。
なお、コネクタのピンの数や形状が同じで物理的には差し込むことができても、ピンアサインが異なっていれば正常に電力や信号を疎通することはできない。電圧など電気的な特性が異なるピン同士を接触させるとコネクタや機器の故障の原因となることもあるため注意が必要である。
(2025.8.31更新)