VMware Horizon
仮想デスクトップはネットワークを通じて遠隔のコンピュータからデスクトップ画面を呼び出し、手元のコンピュータの入出力装置を通じて操作する方式で、企業などの組織で多数のコンピュータを使用する場合に管理を効率化する手法として普及している。
VMware Horizonはデスクトップ仮想化の方式として、利用者一人ごとに仮想マシン(VM)を構築して独立したオペレーティングシステム(OS)環境を用意する「VDI」(Virtual Desktop Infrastructure)方式と、単一のWindows Server環境を複数人で共有する「RDSH」(Remote Desktop Session Host)方式に対応している。
VDIは自由度が高いがサーバへの負荷やコストが高く、RDSHは自由度が低いが処理負荷やコストが低いという相反する特徴があり、システムの用途や要件に合わせてどちらを導入するか決定する。導入する企業などの施設内のコンピュータで運用するオンプレミス型に加え、AWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azureといったクラウドサービス上で運用する「VMware Horizon Cloud」も選択できる。
機能や利用規模に応じて「Standard」「Advanced」「Enterprise」「Universal」の4つのエディションが用意されている。課金方式は最大同時接続数あるいは最大登録利用者(Named User)数のいずれかを選択(Standard版は同時接続数のみ)でき、一定期間ごとに契約料を支払うサブスクリプション型の販売方式となっている(買い切り型のPerpetual方式は2021年5月で廃止)。
(2021.9.6更新)