VMDK 【Virtual Machine Disk】 .vmdkファイル
概要
VMDK(Virtual Machine Disk)とは、仮想化ソフトなどが利用するファイル形式の一つで、仮想マシン(VM)が利用する仮想ディスクのイメージを収録したもの。標準のファイル拡張子は「.vmdk」。米ヴイエムウェア(VMware)社が開発した。ストレージ装置の記憶領域を先頭から順に丸ごと写し取ったような構造になっており、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションソフトを導入、設定済みのストレージの記録状態(ディスクイメージ)を丸ごと一つのファイルとして記録することができる。
仮想マシンイメージの作成、複製、配布などに用いられ、これを用いて仮想マシンや物理マシンを起動したり、仮想マシンの移動や複製を行うすることができる。また、ある瞬間の仮想マシンの状態を丸ごと複製(スナップショット)することができ、前回のスナップショットとの差分を作成して効率よくバックアップを行うこともできる。
VMDKを保存する物理ストレージやファイルシステムの都合により、一つの仮想ディスクイメージを複数の.vmdkファイルに分割して保存することもできる。必要に応じて動的に領域を拡張あるいは縮小(削減)したり、物理的な保存容量を節約するために圧縮することもできる。
VMware社が開発して自社製品に使い始めたもので、VMware WorkstationやVMware ESXi、VMware Playerなど同社の仮想化製品は原則としてVMDKに対応している。同社は2011年に仕様を公開したため、米オラクル(Oracle)社のVirtualBoxや、QENU、Parallels Desktop for Macなど他社製品やオーンソースソフトウェアも対応している。
(2021.7.19更新)