アポストロフィ 【’】 apostrophe
英語では名詞の所有格(McDonald's)や、接尾辞の形成( can not → can't、I am → I'm など)、単語の綴りの省略( international → int'l )などを表すのに使われる。
他のヨーロッパの言語でも、綴りの省略や音の脱落などを示す記号として用いられることがある。日本語や中国語などのローマ字表記では、発音の区切り位置などを表すのに用いられることがある。
コンピュータ上の文字としては、ASCII文字コードでは39番(16進数で27)に割り当てられており、標準的なキーボードでは最上段の「7」キーを、Shiftキー(シフトキー)を抑えながら押すと入力できる。古くから様々な用途で広く用いられている。
ASCIIに収録されていない似た形の記号であるプライムやダッシュの代用として、「4'33"」(4分33秒)や「A'」(Aダッシュ)「f'(x)」(fプライム)のように表記することがある。また、一重引用符(シングルクォーテーション) ‘ ’ の閉じる側とほぼ同じ形であることから、コンピュータではプログラミング言語などで文字列を表す記号として引用符のように用いることもある。
なお、様々な言語の文字を収録した国際的な文字コード標準のUnicodeでは、ASCIIに由来する「'」(39番/U+0027)の他に、シングルクォーテーションの閉じ引用符「’」(8217番/U+8217)が別に用意されており、用途によって使い分けることになっている。また、日本語文字コードに由来する全角文字のアポストロフィ「’」(65287番/U+FF07)も収録されている。
(2025.8.27更新)