ギュメ 【guillemet】 ≪≫

概要

ギュメ(guillemet)とは、尖った山型の括弧の形をした記号文字 ≪ ≫ のこと。フランス語やスペイン語、イタリア語などで引用符として用いられる。

中世フランスの活版印刷で使われ始めた記号とされ、ギュメという名称はフランス人の印刷職人ギヨーム・ル・ベ(Guillaume Le Bé)に由来するとされる。≪ ≫ の中にさらに発言や引用を含める場合は一重の ‹ › を用いる。

主にラテン系諸語や中東欧・キリル文字圏、北欧、南欧、中東などで引用符として用いられる。フランス語などでは ≪ 発言内容 ≫ のように山の先端を外向きに括るが、デンマーク語などでは ≫ 発言内容 ≪ のように先端を内向きに括る。

日本語や英語ではほとんど使われないが、表題などに山括弧 《 》の代わりに用いたり、リストや箇条書きの行頭文字、Webページパンくずリスト区切り文字などとして用いられることがある。ギュメが必要だが入力・表示できない環境では不等号 < > などで代用する。

(2023.10.31更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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