セント記号 【cent sign】 ¢

概要

セント記号(cent sign)とは、欧米の多く国で共通して使われる、通貨単位のセント(cent)を表す記号「¢」のこと。基本通貨単位の100分の1の額を表す。

ドルやユーロなど様々な通貨で、1100の額を表す補助的な通貨単位として「セント」(cent)、あるいはフランス語の「サンチーム」(centime)のように “cent” に類する各国語の単位が用いられる。ユーロのセントは「ユーロセント」とも呼ばれる。

これを表す記号としてアルファベット小文字の「c」か、これに斜線または縦線を引いた「¢」が用いられる。基本の通貨記号は「$10」や「10」のように数字の前に付ける国が多いが、セント記号は「10¢」「10c」のように数字の後に付ける国が多い。

コンピュータ上の文字としては、ASCII文字コードには用意されていないものの、欧米で一般的なASCII拡張コードISO/IEC 8859などに採用されており、欧州では古くから使われている。日本語の文字コードには全角文字の「¢」とカタカナの組み文字「㌣」が収録されている。

国際的な文字コードUnicodeでは歴史的な経緯を反映して、欧州の半角記号「¢」が U+00A2 (CENT SIGN)として、全角記号「¢」が U+FFE0 (FULLWIDTH CENT SIGN)として、組み文字が「㌣」 U+3323 (SQUARE SENTO)としてそれぞれ別々に収録されている。

(2024.6.5更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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