小なりイコール 【less-than or equal to】

概要

小なりイコール(less-than or equal to)とは、「≦」「≤」「⩽」などと表される記号で、等号と小なり記号を合わせたもの。左辺が右辺に「等しいか、より小さい」(以下)を意味する。

「等しい」を表す「=」(イコール/等号)と、「より小さい」を表す「<」(小なり記号)を組み合わせた記号で、左辺の値が右辺の値以下であることを意味する。日本では主に「≦」が使われるが、欧米では「≤」か「⩽」が主流の国が多い。いずれも意味は同じである。

プログラミングなどで書き表したい場合、欧文の標準文字コードであるASCIIにはこれらの記号が用意されていないため、小なり記号と等号を横並びにした「<=」あるいは「=<」で代用することが多い。

文字コードでは「≦」がJIS X 0213およびUnicode、「≤」と「⩽」がUnicodeに収録されており、それぞれの対応環境で表示・入力できる。Webページでは、HTMLの文字実体参照を用いて「&le;」を指定すると「≤」(等号が一本線)が表示される。

小なりイコールとは逆に、左辺が右辺に「等しいか、より大さい」(以上)を意味する記号として、不等号の向きが逆の「≧」「≥」「⩾」が用いられる。これを「大なりイコール」(greater-than or equal to)という。

(2023.7.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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