Ctrlキー 【Control Key】 Controlキー / コントロールキー

概要

Ctrlキー(Control Key)とは、キーボード修飾キーの一つで、上面(キートップ)に「Control」「Ctrl」「⎈」などと刻印されたもの。一般的なキー配列ではキーボードの最下段の左右端(Shiftキーの下)の片方あるいは両方に配置されることが多い。

通常は単独で押しても何も起きず、Ctrlキーを押しながら他のキーを押すことでソフトウェアの機能を呼び出したりする「修飾キー」(modifier key)として使用する。どのキーと組み合わせるとどのような動作をするかはソフトウェアごとに決められているが、多くのソフトウェアで共通する標準的な組み合わせもある。

例えば、Ctrlキーと「C」キーを同時押す(実際にはCtrlキーを押しながらCキー打鍵する)と、現在選択している文字や画像などがクリップボードへ複製(コピー)される。この操作を「Ctrl-C」「CTRL+C」「Control-C」「^C」「C-c」のように表記する。

他にも、「Ctrl+V」は複製内容のカーソル位置への呼び出し(ペースト)を、「Ctrl+X」は選択内容を削除してクリップボードに転送する切り取り(カット)を、「Ctrl+Z」は直前の操作を取り消す「アンドゥ」(undo)を、「Ctrl+A」は全選択を、「Ctrl+S」は編集内容の保存(上書き保存)を、「Ctrl+O」はファイルを開く操作を、「Ctrl+P」は印刷を、「Ctrl+F」は検索を、それぞれ表すことが多い。

初期のコンピュータ端末では、Ctrlキーを押しながら文字を打鍵すると送信される文字コードの下位5ビットを残して上位側が「0」にセットされる仕組みだった。これを利用して0番から31番(00011111)までのコードを送信することができるため、ASCII文字コードではこの領域に文字として表示されない制御文字制御コード)が割り当てられている。

(2023.12.8更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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