マイナス記号 【-】 minus sign
文字コード標準のASCIIでは45番(16進数で2D)が割り当てられ、標準的な配列のキーボードでは文字領域の最上段右寄りにある「= - ほ」と書かれたキーか、テンキーの「-」キーを打鍵することで入力できる。
この記号は文字コード標準のASCIIに収録され広まったが、当初は中段の横棒という形状しか決まっておらず、ハイフンなのか、マイナスやダッシュなのかは特に決まっていなかった。文字コードを拡張するにあたってこれがどの記号なのか確定されることを迫られ、ハイフンとマイナスを兼ねた「ハイフンマイナス」(hyphen-minus)であるとされた。
マイナス記号としては、算術や数学の減算、数以外の減法に似た演算を表す記号として用いられるほか、「-1」のよう単体で負の数を表す符号、「-x」のように符号を反転する演算子(-1を乗算する)としても用いられる。物理学や化学では電気について負の電荷や負極を表すことがある。
ハイフンとしては、複数の単語を “event-driven” のように連結したり、行末で単語を分割して次行に回さなければならない場合に前半部の末尾に付加したり(ハイフネーション)、電話番号や郵便番号、日付、型番などの区切り文字としてよく用いられる。
コンピュータでのマイナス記号
コンピュータではプログラミングなどで数値の減算を表す演算子として用いられるほか、C言語やその記法を受け継ぐ多くの言語では「x--;」のようにマイナス記号を2つ並べることで変数の値に1を減算するデクリメント演算子を表す。
操作画面上では、ディレクトリのツリー表示でディレクトリの内容が展開されていることを示す記号として用いられたり、リストや箇条書きの行頭文字や「--------」のように罫線の代わりなどとして用いられることがある。
(2023.10.31更新)