読み方 : こめじるし

米印 【※】

概要

米印(※)とは、記号文字の一つである「※」のこと。日本語の約物の一つで、文頭に付けて注釈であることを表す。お米を表すシンボルとして米穀店の看板などにも使われていた。

解説 漢字の「米」の字に似ているため「米印」と呼ばれる。文書中で注釈などを記す際、「※ ただしつけ麺に限る」のように先頭に付して注釈であることを示す。また、脚注や傍注を本文内の箇所と対応付けるため、本文中で「2日以内に配達 ※1」のように参照先を示し、脚注で「※1 沖縄県と離島を除く」のように記す。

形が似ていることから、欧文の約物である6本線アスタリスク「*」や、電話機のプッシュボタンにあるスターマーク「⚹」(アスタリスクを90度横倒しにした記号)のことを慣用的に米印と呼んだり、互いに代用することがあるが、本来これらは別の記号である。

コンピュータ上の文字としては、いわゆる全角記号の一つで、古くからJIS漢字コードなどに収録され日本語の文書によく用いられてきた。日本語入力ソフト(IME)で「こめ」「こめじるし」を変換することで入力でき、IMEによっては「ほし」でも変換できる。スマートフォンなどでは全角記号一覧から選択することもできる。

Unicodeでも「REFERENCE MARK」の名称で8251番(U+203B)に収録されており、Unicodeの全文字が収録されたフォントがある環境であれば表示・入力ができるようになっている。ただし、日本語圏以外では一般的な記号ではないため外国語の環境で表示されるような文書には使わない方が無難である。

(2025.8.19更新)

主な記号文字