ScrollLockキー 【スクロールロックキー】 ScrLockキー / ScrLkキー

概要

ScrollLockキー(スクロールロックキー)とは、キーボード特殊キーの一つで、キー上面(キートップ)に「ScrollLock」あるいは「ScrLock」「ScrLk」などと刻印されたキー。CapsLockキーなどと同じように、押す度にオン・オフが切り替わるトグル動作となっており、キーボードの端に現在の状態を点灯・消灯によって示すランプなどが付いていることが多い。

もとは、文字表示・編集画面上のカーソルの位置を固定し、矢印キーなどで表示範囲を上下にスクロールできるようにする機能を持ったキーだった。現在でも一部の表計算ソフトなどでは、方向キーやスクロールキーを押したときに項目の選択状態を移動させることなく表示範囲だけを移動させる機能が割り当てられていることがある。

現代では、ほとんどのソフトウェアは本来の意味でこのキーを使用しておらず、何の機能も割り当てられないか、(スクロール等とは無関係の)固有の機能を割り当てている。存在しなくてもほとんど操作に支障をきたさないため、ノートパソコン向けの小型のキーボードなどでは削減されている場合もある。ソフトウェア側ではほとんど使われないことを逆手に取って、KVMスイッチなど特殊な機器が接続先の切り替えなどハードウェア制御用に用いている例もある。

(2020.7.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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