読み方 : ちゅうかっこ

中括弧 【{}】 波括弧 / ブレース / brace / カーリーブラケット / curly bracket

概要

中括弧({})とは、波型の括弧 { } のこと。数式の中で小括弧()で括られた部分をさらに外側から括るのに用いるため中括弧と呼ばれる。数学では X={1,3,5} のように集合の定義にも用いられる。

解説 文書中では縦に長く記述し、複数の行をまとめることを示す記号として用いられる。一行分の高さ { } は数学などで用いられる記号で、通常の文書中ではあまり使われない。欧米の文書で使われてきた記号で、現在では日本語の文書でも広く用いられている。

数式で一部を何重にも括る場合、日本では [{()}] の順だが、{}と[]の順序は逆の国 {[()]} が多く、数式での使用順に基づく「中括弧」という名称よりは形状に基づく「波括弧」の方が望ましいとする考え方もある。

コンピュータ上の文字としては、文字コード標準のASCIIで開き括弧「{」が123番(16進数で7B)、閉じ括弧「}」が125番(同7D)に採用されており、標準的なキーボードではEnterキー隣の『{ [ 「 °』キーおよび『] } 」む』キーをShiftキーと押すことで入力できる。文書やコードを記述する際に頻繁に用いられる。

プログラミングでは複数の文を一つのかたまり(コードブロック)にまとめるために用いることが多い。if(条件){文1;文2;} のように記述することで、複数の文を一つの文のように扱うことができる。C言語やC系の記法・構文を受け継ぐ諸言語(C++、C#、Java、JavaScriptなど)の多くで採用されている。

(2025.8.27更新)

主な記号文字

他の用語辞典による「中括弧」の解説 (外部サイト)