中括弧 【{}】 波括弧 / ブレース / brace / カーリーブラケット / curly bracket

概要

中括弧({})とは、波型の括弧 { } のこと。数式の中で小括弧()で括られた部分をさらに外側から括るのに用いるため中括弧と呼ばれる。数学では X={1,3,5} のように集合の定義にも用いられる。

IT分野では、文字コード標準のASCIIで開き括弧 { が123番16進数で7B)、閉じ括弧 } が125番(同7D)に採用されており、標準的なキーボードにもキーが割り当てられているため、コンピュータ上で文書やコードを記述する際に頻繁に用いられる。

プログラミングでは複数の文を一つのかたまり(コードブロック)にまとめるために用いることが多い。if(条件){文1;文2;} のように記述することで、複数の文を一つの文のように扱うことができる。C言語やC系の記法・構文を受け継ぐ諸言語(C++C#JavaJavaScriptなど)の多くで採用されている。

なお、数式で一部を何重にも括る場合、日本では [{()}] の順だが、{}と[]の順序は逆の国 {[()]} が多く、数式での使用順に基づく「中括弧」という名称よりは形状に基づく「波括弧」の方が望ましいとする考え方もある。

(2021.12.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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