テンキー 【numeric keypad】 ten key / 10キー / テンキーパッド / テンキーボード

概要

テンキー(numeric keypad)とは、大型のキーボードの右側にある、数字や四則演算記号などが縦横に規則正しく並んでいる領域。0から9までの数字と、「+」「-」「/」「*」「.」などが並んでおり、右下に他のキーより縦長のEnterキーが配されていることが多い。

電卓(卓上計算機)のボタンのような配列になっており、会計業務などで数字や演算記号を頻繁に使う際に便利である。テンキーに含まれる文字はすべて左側のメイン領域にも存在し、テンキーにのみ存在するキーは基本的に存在しない(広さの都合でテンキー領域のみにいくつかの特殊キーが配される場合はある)。

左上に「NumLockキー」(ナムロックキー)があり、一度押すと有効に、もう一度押すと無効になる(トグル動作)。NumLockが有効なときは数字や記号の入力が行われ、無効なときは数字の下に書かれた特殊キーとしての動作が行われる。例えば、0キーはInsertキー、3 キーはPageDownキー、8キーは矢印キーの上(↑)といった具合である。NumLockの現在の状態は、近くにあるインジケータランプの点灯・消灯で確認できる。

キーボードを見ずに打鍵する「タッチタイピング」では両手が常に同じ位置(ホームポジション)にある必要があるが、テンキーに手を伸ばすと所定の位置から離れてしまうため、操作のほとんどをキー入力のみで行うプログラマなどの中にはテンキーを一切使わない人もいる。上級者向けのキーボード製品にはテンキー部分は存在しないことが多い。

上級者向けに限らず、コンパクトタイプのキーボードや小型ノートパソコンのキーボードではスペースの関係からテンキーが省略されることが多い。テンキーの無い機種向けに、テンキー部分のみを独立した小さなキーボードにした電卓のような入力装置もあり、「テンキーボード」「テンキーパッド」あるいは単にテンキーと呼ばれる。

(2022.4.5更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

試験出題履歴

ITパスポート試験 : 平29春 問56
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。