Fnキー 【Fn key】
概要
Fnキー(Fn key)とは、キーボードの修飾キーの一つで、キー上面(キートップ)に「Fn」と刻印されたもの。主にノートパソコンのキーボード最下段にあり、ファンクションキー(F1~F12)キーなどと同時に押すことでその動作を変更する。通常は単独で押しても何も起きず、Fnキーを押しながら他のキーを押すことでそのキーの文字や機能を切り替える「修飾キー」(modifier key)として使用する。キーの少ないノートパソコンなどに多く見られるが、デスクトップ向けの単体のキーボード製品にも搭載されているものがある。
Fnキーを押しながら特定のキーを押すことで、ハードウェアの機能の呼び出しなど、メーカーがあらかじめ設定した特定の動作が実行される。主に最上段のF1~F12キーが対応しているが、メーカーや機種によってはNumLockキーやPrintScreenキー、Pause/Breakキー、Insertキー、Deleteキー、矢印キーなどが対応していることもある。
呼び出される機能はメーカーや機種によって異なっており、キーの一部にアイコンなどで記載がある。通常の入力文字や機能などと区別するため、Fnキーによって呼び出される機能アイコンは青や緑、黄色などで着色されており、Fnキーの「Fn」の文字も同じ色になっている。
一般的なノートパソコンの場合、各ファンクションキーには画面の輝度(明るさ)を上げる、輝度を下げる、音量を上げる、音量を下げる、キーボードバックライトのオン・オフ、メディアの再生/一時停止、メディア再生の停止、次のチャプター/トラックへスキップ、前のチャプター/トラックへ戻る、画面の出力先の変更(液晶画面と外部モニターなど)、検索機能を開く、Wi-Fiのオン/オフなどが割り当てられていることが多い。
JIS配列や109キーボードなどのキー配列の標準には記載がなく、各メーカーが独自機能として標準キー配列の一部に付け加えている。最下段の左方や右方のいずれかに一つだけ搭載されることが多い。特定の操作でロック(固定)して押しっぱなしの状態にしたり、起動時にFnキーが押された状態を標準とすることができる機種もある。