三角記号 【triangle symbol】

概要

三角記号(triangle symbol)とは、三角形の記号。頂点の一つが下向きの「▽」は逆三角記号とも呼ばれる。コンピュータ上では記号文字の一種として「△」「▲」「▽」「▼」などが用意されている。

記号としての三角「△」は、頂点が上向きの正三角形あるいは二等辺三角形を用いることが多い。これを「上向き三角」、頂点が下向きの「▽」を「下向き三角」あるいは「逆三角」と呼ぶこともある。輪郭のみの白三角「△」と中を塗りつぶした黒三角「▲」がある。

「△」「▲」は上方や上昇を表すシンボルとして用いられたり、帳簿類などで赤字やマイナスを表したり、電子機器でディスクの取り出し(イジェクト)を表すことがある。何かを評価、採点する際に、「○」や「×」と対比して、惜しい、まあまあ、中くらいなどを意味する場合もある。数学では「△ABC」のように文字通り三角形を表す。

「▽」「▼」は下方や下降を表すシンボルとして用いられたり、ソフトウェアの操作メニューで下に要素が展開する(プルダウンドロップダウン)ことを示すマークとして用いられることがある。報道などでは箇条書きの先頭の記号として用いることもある。数学では「∇」という記号を用いるが、これは「ナブラ」と呼ばれベクトルの微分演算を表す。

コンピュータ上の文字としては日本語文字コードに由来する「△」「▲」「▽」「▼」「▷」「▶」「◁」「◀」「⊿」などがあり、これらは国際的な文字コード標準のUnicodeにも収録されている。「⊿」は直角二等辺三角形を表す記号だが、ギリシャ文字の大文字デルタ「Δ」の代用とする用例も多く見られる。Unicodeではこれら以外にも大きさや形状の異なる多くの三角記号が収録されている。

(2024.3.21更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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