特殊文字 【special character】

概要

特殊文字(special character)とは、自然言語の表記に用いる文字とは異なる文字のこと。具体的に何が含まれるかは文脈によって異なるが、約物、記号文字制御文字絵文字顔文字などを指すことが多い。

文字コード規格に登録され、コンピュータ上で表示や印刷が可能な文字群の中で、普段我々が使用している自然言語(日本語や英語など)の表記に用いるアルファベットや仮名、漢字といった、日常的な意味での「文字」には当てはまらないものを特殊文字と総称する。

例えば、句読点や括弧など手書きの文章でも文字と共に用いる約物、数学記号や通貨記号、発音記号、矢印、罫線などの記号を文字として収録したもの、スペースや改行タブ文字など表示の仕方を制御する制御文字Unicodeに登録された絵文字などが該当する。

SNSなどでは、自然言語の文字であっても数式などのために用意された通常と異なるスタイルの文字(𝒜や𝔸など)や、外国語の文字の組み合わせが日本語の文字や顔文字に見えるような場合などを指して特殊文字と呼ぶ例も見られる。

また、ある文字コード体系に標準で含まれない外字機種依存文字のことを指したり、プログラミングやコンピュータの操作などで文字列を表記する際に特殊な制御上の意味を持つ記号(ワイルドカード文字など)を指す場合もある。

(2023.6.12更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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