大括弧 【[]】 角括弧 / ブラケット / bracket

概要

大括弧([])とは、角型の括弧 [ ] のこと。数式の中で中括弧{}で括られた部分をさらに外側から括るのに用いるため大括弧と呼ばれる。数学では [a,b] のように閉区間を表すのにも用いられる。

IT分野では、文字コード標準のASCIIで開き括弧 [ が91番(16進数で5B)、閉じ括弧 ] が93番(同5D)に採用されており、標準的なキーボードにもキーが割り当てられているため、コンピュータ上で文書やコードを記述する際に頻繁に用いられる。

プログラミングでは a[0] や x["key"] のように配列変数連想配列の要素を指定する添字を括るのに用いることが多い。C言語やC系の記法・構文を受け継ぐ諸言語(C++、C#、Java、JavaScriptなど)の多くで採用されている。

なお、数式で一部を何重にも括る場合、日本では [{()}] の順だが、{}と[]の順序は逆の国 {[()]} が多く、数式での使用順に基づく「大括弧」という名称よりは形状に基づく「角括弧」の方が望ましいとする考え方もある。

(2021.12.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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