チルダ 【~】 tilde / ティルダ / チルデ / ティルデ

概要

チルダ(~)とは、波状の小さな線の記号文字「~」のこと。ASCII文字コードでは126番(16進数で7E)が割り当てられている。スペイン語やポルトガル語、ベトナム語などでは「ñ」のように一部のアルファベットの上に付して特殊な発音を指示する記号(ダイアクリティカルマーク)として使われる。

コンピュータではアルファベットとの組み合わせの他に単体の記号文字としてチルダが用意されているが、フォントやシステムの違いにより、文字の上に置くのと同じように上端に寄せて描かれる場合と、中央の高さに描かれる場合がある。いずれも文字コード上では同一の文字である。

発音記号以外の用途としては数学で漸近や相似などを表す記号で用いられ、コンピュータではUNIX系OSでホームディレクトリを表す記号として用いられたり、C言語系のプログラミング言語でビット演算論理否定(NOT)を表す単項演算子として用いられたりしている。

Unicodeではいわゆる全角のチルダも用意されているが、範囲などを表す波線記号「~」(波ダッシュ/wave dash)とほとんど同じ字形で紛らわしく、コード間の変換などの際に起きる誤り、取り違えが問題となっている。(もともと全角破線の無い)欧米では、中段に描かれることを前提に破線記号の代用としてチルダを用いることもある。

(2022.3.14更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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