87キーボード 【87 keyboard】
主に英語圏で標準的なキー配列に104キーボードがあり、文字キーや修飾キー、特殊キー、ファンクションキー、テンキー、Windows操作用のWindowsキー、アプリケーションキーなど104個のキーが配置されている。87キーボードはここから右端のテンキー部分を取り去ったもので、17のキーが削減されて87個となっている。
テンキーは数字や数式の入力を円滑化するために設けられており、ここに配された文字や記号、機能はメイン領域にも同じものが用意されているため、テンキーがなくなって入力できなくなる文字はない。NumLockキーだけは脱落するが、これはそもそもテンキーがなければ不要なキーである。
テンキーが無い以外は原則として104キーと同じ配列だが、メイン領域の右に飛び出して並んでいる矢印キーやDeleteキー、PrintScreenキーなどはメイン領域の右端にまとめて配置し直されることが多い。この部分の並べ方に標準はなく、製品ごとに位置が微妙に異なっている。
87キーボードは付属キーボードが小さく104キーすべてを載せきれない小型ノートパソコンや、テンキーが不要な上級者が用いる単体のキーボード製品などに採用されている。Windowsキーとアプリケーションキーが存在しない「84キーボード」もあり、Linux操作などが主体の技術系ユーザー向け小型キーボード製品などに用いられている。
(2024.8.26更新)