タイポ【typo】typographical error
タイポとは?
印刷物の誤字や脱字を意味する俗語。転じて、キーボードのタイプミスなどで生じた英単語の綴り間違いや誤入力、誤記、日本語の誤変換などを指す。

元来は出版・印刷業界の業界用語で、“typographical error” の俗な略語である。活版印刷の時代には植字工が誤った活字を組むことで生じた「誤植」を指しており、タイプライターの普及後はミスタイプによる誤記も含むようになった。文字の打ち間違え、文字の重複や脱落、誤った綴りの挿入など、主として入力や組版の過程で生じる機械的な誤りを指していた。
コンピュータの普及とともに、キーボード入力のミスも含むようになった。当初はキーの単純な打ち間違えによる誤記を意味していたが、日本では意味がさらに拡大し、かな漢字変換システム(IME)による漢字の誤変換、スマートフォンの予測変換やフリック入力における選択ミス、脱字や余分な文字の挿入なども「タイポ」と呼ぶようになっている。SNSの普及により、投稿文中のタイポをユーモラスに指摘あるいは自嘲するのが一種のコンテンツとなっている。
印刷・出版の現場では、タイポの見落としは刷り直しや断裁ロスといった損失を招くことに繋がるため、校正・校閲の工程で重点的にチェックされる。デジタル環境ではスペルチェッカーや校正支援ツール、AIを活用した誤字検出システムが普及しており、タイポの防止・検出精度は向上しているが、同音異義語の誤変換や文脈依存の誤りは自動検出が難しく、人手による確認が依然として不可欠となっている。