パーセント記号 【%】 percent sign
概要
パーセント記号(%)とは、記号文字の一つで、斜線の上下に小さな丸を配置した「%」のこと。数値が百分率(パーセンテージ)であることを表す記号として用いられる。文字コード標準のASCIIでは25番(16進数で37)が割り当てられ、標準的な配列のキーボードでは文字領域の左上にある「% ぇ 5 え」と書かれたキーをShiftキーを押しながら打鍵することで入力できる。
一般に、「99%の確率で」といったように値がパーセント表記であることを示すために数字の後ろに記載し、「パーセント」と音読する。帳票などでは形の単純な「-」(マイナス記号)の代用とすることもある(コマーシャルマイナス)。これは「一」を「壱」と書くのと同じように後から改竄や誤読が起きないようにするためである。
コンピュータでは、ASCII標準に収録された数少ない記号文字の一つであるため、百分率を表す以外にも様々な用途で使われている。例えば、C言語やその記法を受け継ぐ多くのプログラミング言語では剰余演算(割った余りを求める計算)を表す演算子で、「x % 3」は「xを3で割った余り」を意味する。
Web上のアドレスの指定などに用いられるURLでは、表記に使用できる文字が半角英数字と少数の記号文字のみに制限されており、それ以外の文字は「%文字コード番号」という形式に変換する決まりになっている。この記法を「パーセントエンコーディング」(percent encoding)という。
「%」に類似する記号として、千分率(パーミル)を表す「‰」、万分率(パーミリアド、ベーシスポイント)を表す「‱」などがある。また、日本語文字コードに収録された全角文字として、「パーセント」というカタカナ表記を一文字に縮めた「㌫」も存在し、UnicodeでもU+332Bとして引き継がれている。
(2022.9.5更新)