全角括弧 【full-width parentheses】 全角かっこ / 全角カッコ

概要

全角括弧(full-width parentheses)とは、いわゆる全角文字として定義されている括弧丸括弧( )、角括弧[ ]、波括弧{ }、鉤括弧「 」などが定義されている。

全角文字等幅フォントで表示した際に正方形の枠に収まるように表示される文字種で、歴史的には日本語など非アルファベット圏の各国語の文字コードなどに由来する。一方、ASCIIなど欧米の文字コードに由来する文字種は幅が高さの半分の長方形の枠に収まるため「半角文字」という。

日本語文字コードに由来する全角文字括弧には、半角文字括弧の全角版である丸括弧 ( )、角括弧 [ ]、波括弧 { }の3種類と、いわゆる半角カナにも収録されている鉤括弧の全角文字 「 」 が揃っている。

また、半角にはない隅付き括弧 【 】、袋文字の隅付き括弧 〖 〗、二重鉤括弧 『 』、二重丸括弧 ⦅ ⦆、山括弧 〈 〉、二重山括弧 《 》、亀甲括弧 〔 〕、二重亀甲括弧 〘 〙 などが定義されている。Unicodeでは、これらの括弧のバリエーション(太さ違い、装飾付き、数学記号など)が追加されているほか、二重角括弧 〚 〛 のような日本語文字コードにない括弧も定義されている。

(2023.7.28更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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