101キーボード【101 keyboard】
101キーボードとは?

1980年代に米IBM社がパソコン「PC/AT」向けに開発した拡張キーボードを起源とし、PC/AT互換機向けキーボードの事実上の標準として定着した。それ以前のIBM PC向けキーボードは83キー構成であったが、101キーボードではファンクションキーを最上段に一列に配置し、カーソルキーや編集キーを独立させ、数値入力用のテンキーを右端に設けるなど、操作性を改善した新しいレイアウトとして設計された。この構成は当時のPC/AT互換機メーカーに採用され、業界標準として定着した。現在のキーボードの基本的なレイアウトは、この時点で確立されたものを踏襲している。
英語環境での利用を前提とした配列であるため、「半角/全角」キーなど日本語入力用のキーは備えていない。アルファベットキーへのかな文字の刻印もなく、Enterキーは日本語配列のような縦長形状ではなく横長の形状となっている。スペースバー周辺のキー構成や記号キーの配置も日本語配列と一部異なるため、同じ文字や記号を入力する際に操作方法が変わる場合がある。
1990年代にWindowsが普及すると、Windowsキーを左右に追加しアプリケーションキー(メニューキー)を加えた「104キーボード」が英語圏で標準となった。日本では101キーボードを基に「半角/全角」「変換」「無変換」など日本語入力向けのキーを追加しかな文字を刻印した「106キーボード」が先行して普及しており、Windows登場後は104キーボードに同様の改変を加えた「109キーボード」へ移行した。現在販売されている日本語配列キーボードの多くはこの109配列に準拠している。
オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションは、英語配列と日本語配列を区別して認識する仕組みを持つ。実際のキーボードの配列とOS上の設定が一致していない場合、記号や特殊キーの入力結果が異なるため、利用環境に応じた設定が必要となる。近年ではプログラマや英語入力を多用する利用者を中心に英語配列キーボードを選択する例があり、国内でも101型や87型のキーボードが販売されている。