ダブルダガー記号 【‡】 double dagger symbol / 二重短剣符 / 二重剣標 / ダブルオベリスク

概要

ダブルダガー記号(‡)とは、記号文字の一つで、上向きと下向きの短剣(ダガー)を「キ」の字型に重ねたもの。文書中で脚注を示す記号として用いられることが多い。

欧米の文書に用いられる約物に由来する記号で、下向きの短剣をかたどった「†」(ダガー記号)とともに用いられる。文章の中で引用元や注釈を欄外に記載したことを示す記号としてよく用いられる。慣例として、ページや節で最初に現れる脚注に「*」(アスタリスク)を、2番目に「†」を、3番目に「‡」を用いる。

日本語圏のネット文化では、引用など本来の用法に加え、文字を形の似た別の文字で置き換える言葉遊びでカタカナの「キ」の代わりとしたり、「‡第七天魔王‡」のようにハンドルネームなどを飾りつける記号として用いることもある。

文字コード標準では、ASCIIや派生規格には収録されていないが、日本語文字コードではJIS X 0208などに収録され、以前から使われている。UnicodeではU+2021に収録されており、現在は世界的に使用できる状況になっている。

(2023.8.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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