無変換キー

概要

無変換キーとは、キーボード特殊キーの一つで、日本語入力システム(かな漢字変換システム)に対して漢字以外の変換をうよう指示するもの。日本のWindowsパソコンで使用するキーボードによく見られる。

109キーボードなど標準的なキー配列ではスペースキーの左隣にあり、キー上面(キートップ)に「無変換」の刻印がある。日本語入力システムIME)を有効にして文字列入力すると通常はひらがなで表示されるが、これを全角カタカナあるいは半角カタカナに変換するよう指示する。

かつては「無変換」の名の通り、入力文字列を変換せずにそのまま確定させる機能が割り当てられていたが、Enterキーで代替できるためあまり利用されることはなく、仮名文字間での変換という新しい機能が割り当てられ、定着した。

IMEの種類や設定により挙動は異なるが、ひらがな入力モード文字列入力した時、無変換キーを一度押すと全角カタカナに、二度押すと半角カタカナに、三度押すとひらがなに戻るという動作が一般的となっている。

スペースキーの右隣には、「変換キー」があり、漢字を含む一般的な変換を指示するにはこれを使う(これもスペースキーで代替できるためあまり使われない)。米アップルApple)社が日本向けに出荷しているMacなどに付属するキーボードJISキーボード)では、無変換キーの位置に「英数キー」が、変換キーの位置に「かなキー」がある。

(2022.4.18更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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