度記号 【°】 degree symbol
概要
度記号(°)とは、角度や温度の単位「度」を表す単位記号。摂氏「℃」のようにアルファベットと組み合わせて用いることもある。単体では単位記号として「90°」のようjに角度の単位「度」(degree)を表す記号として用いられる。温度のセルシウス度(摂氏)を表す「℃」や、ファーレンハイト度(華氏)を表す「℉」のように、アルファベットと組み合わせた単位記号もある。
「1時間14分」を「1°14′」とするように、時間の長さの単位「時間」(hour)の意味で用いることもある。角度も時間も、「分」には「′」(プライム記号)、「秒」には「″」(ダブルプライム)を用いる。日本ではあまり馴染みがないが、時刻の「時」を度記号で表すこともある。
南欧の言語では序数の男性形を「1o」(上付き文字の小文字オー)のように、女性形を「1a」(同エー)のように表記するが、「o」が表記できない環境で代わりに「°」を用いる場合がある。逆に、「°」が表記できない場合に、小文字の「o」を上付き文字にして度記号の代用とすることもある。
コンピュータ上の文字としては、文字コード標準のASCIIには収録されていないが、欧州などの言語で用いられるASCIIの拡張仕様(ISO-8859-1)など含まれるため、欧州では以前から使われている。日本語の文字コードでは全角文字の「°」が用意されているが、それ以前はよく似た半角の半濁点「゚」で代用することもあった。国際的な文字コード標準のUnicodeでは「°」が U+00B0 として収録され、全角の「°」もこれに統合されている。
(2024.6.30更新)