ダガー記号 【†】 dagger symbol / 短剣符 / 剣標 / オベリスク

概要

ダガー記号(†)とは、記号文字の一つで、下向きの短剣(ダガー)をかたどったもの。文書中で脚注を示す記号として用いられることが多い。

欧米の文書に用いられる約物に由来する記号で、文章の中で引用元や注釈を欄外に記載したことを示す記号としてよく用いられる。キリスト教の十字架に見えることから、故人や没年、絶滅種などを示す記号としても用いられる。分野によって個別に意味が付与されている場合もある。

日本語圏のネット文化では、引用など本来の用法に加え、「†漆黒の堕天使†」のようにハンドルネームなどを飾りつける記号として用いることもある。上下を反転させたもう一本の剣を「キ」の字型に重ねた記号「‡」もあり、「ダブルダガー記号」(double dagger symbol)と呼ばれる。

文字コード標準では、ASCIIや派生規格には収録されていないが、日本語文字コードではJIS X 0208などに収録され、以前から使われている。UnicodeではU+2020に収録されており、現在は世界的に使用できる状況になっている。

(2023.8.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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