ビュレット 【bullet】 バレット / ブレット
概要
ビュレット(bullet)とは、記号文字の一つで、箇条書きの行頭記号として用いられる黒丸「•」のこと。“bullet” は弾丸という意味で、外来語としては「ビュレット」「バレット」「ブレット」等と表記に揺れがある。解説 文書作成に用いられる約物の一つで、箇条書きの際に各項の先頭に置く。単語を並置する際の区切りに用いられる中黒(・)に似ているが、ビュレットの方が若干大きく、用途も異なる。数学では「a•b」のように乗算を表す記号として用いられる。
HTMLの順序なしリスト(ul要素/li要素)では、何も指定がない場合のli要素の行頭文字として用いられるが、スタイルシート(CSS)のlist-style-typeプロパティで明示的に指定したい場合は「disc」という値を用いる。文中で用いる場合は文字実体参照の「•」で呼び出すことができる。
コンピュータ上の文字としては、ASCIIなどの文字コード規格には存在せず、欧米では馴染みが薄いが、PC/AT互換機のコードページ437に収録されたため一部では使われていた。日本語文字コードのJIS X 0213などには収録されており、日本語環境では以前から使われている。
国際的な文字コード標準のUnicodeでは、通常のビュレット「•」(bullet)が8226番(U+2022)、白抜きの「◦」(white bullet)が9702番(U+25E6)、三角形の「‣」(triangular bullet)が8227番(U+2023)、横棒型の「⁃」(hyphen bullet)が8259番(U+2043)として収録されている。さらに、円が二重になった「⦾」(U+29BE)、「⦿」(U+29BF)、「◉」(U+25C9)などのバリエーションも用意されている。
(2025.8.28更新)