読み方:さんてんリーダー
三点リーダー 【…】 leader dots / ellipsis / ellipses
文章中に用いる記号(約物)の一つで、続きが省略されていることを表したり、表や箇条書きなどでは項目間の対応関係を表したりするのによく用いられる。会話文などの場合は、無言や無音、静寂、余韻などを表すこともある。
日本語のフォントでは一つの文字に表した「…」も存在するが、縦書きと横書きの両方に対応できるよう「・・・」のように中段に点(中黒)を並べ、横書きの場合は横並び、縦書きの場合は縦並びとする場合もある。欧文のフォントでは「...」のようにベースライン(「E」の下線のライン)上に点を並べた記号を用いるのが一般的。
英語の “leader” には、項目を繋いだり視線を誘導する点線やダッシュという意味があるため、日本語では「三点リーダー」という名称が定着しているが、文章中などで省略を表す記号のことは英語では “ellipsis” (エリプシス/複数形は ellipses )と呼ぶ。
コンピュータ上の文字としては、国際的な文字コード標準のUnicodeに日本語文字コード由来の三点リーダー「…」(8230番/U+2026)、二点リーダー「‥」(8229番/U+2025)が収録されているほか、縦書き用に垂直に並べた「︙」(65049番/U+FE19)、「︰」(65072番/U+FE30)が収録されている。点を斜めに並べた「⋰」(8944番/U+22F0)や「⋱」(8945番/U+22F1) などのバリエーションも用意されている。
(2025.8.19更新)