半角スラッシュ 【halfwidth slash】
半角文字は等幅フォントで表示した際に幅が高さの半分の長方形の枠に収まるように表示される文字種で、歴史的には欧米のASCII文字コード標準とその派生仕様に由来するもの(英数字・記号)と、日本で独自にASCII拡張としてカタカナを定義した「半角カナ」がある。
半角スラッシュはASCIIコードで47番(16進数で2F)が割り当てられ、日本語文字コードおよびUnicodeでも同じ番号が割り当てられている。標準的な配列のキーボードでは文字領域の右下にある「? / ・ め」と書かれたキーを打鍵することで入力できる。テンキーの上端にも配置されている。
半角と全角
スラッシュ記号には、日本語文字コードに由来する全角スラッシュ「/」も定義されている。漢字などの日本語文字と同じように、等幅フォントで表示した際に正方形の枠に収まる字形(45度の右上がりの斜線)として定義されている。
人間には同じスラッシュ記号の幅が異なるだけだが、コンピュータ上は異なるコードが割り当てられた異なる文字として認識されるため、「https://~」のように識別符号などの一部として入力する際は正しい文字種を選択する必要がある。
半角バックスラッシュ
スラッシュと向きが逆の右下がりの斜線記号を「バックスラッシュ」(backslash)という。ASCIIコードでは92番に収録されているが、日本語文字コードでは同じコードを半角円マークで上書きしているため、日本語環境では円マークとして表示・入力される。欧米のシステム環境では同じデータがバックスラッシュで表示される。両者は同じコードを共有しているため確実に別々に表示する方法は存在しない。
(2023.12.19更新)