全角スペース 【full-width space】 ideographic space / 全角空白

概要

全角スペース(full-width space)とは、コンピュータが扱う文字の分類の一つで、(等幅フォントで表示・印刷した際に)幅と高さが等しい正方形の領域に収まる形の空白文字「 」のこと。

いわゆる全角文字スペース文字で、文字コード標準のUnicodeでは12288番(U+3000)のコード(文字名は「IDEOGRAPHIC SPACE」)が割り当てられている。半角文字(縦長の長方形)のスペース文字「 」とは字幅が異なり、システム上も異なるコードが割り当てられた別の文字として区別される。

全角文字は歴史的に日本語の文字コード体系JIS漢字コードなど)に由来する文字種で、欧米のASCIIコードなどに由来する半角文字と合わせて用いられる。全角文字には半角文字を全角化した全角英数字(アルファベット、数字、一部の記号)が含まれており、表示したときの字幅が異なる。

コンピュータ上では日本語入力システムIME)をオンした状態でキーボードスペースキー(最下段の何も刻印されていない横長のキー)を打鍵すれば入力することができる。IMEの設定でスペースキーを押したときに全角スペースを入力するか半角スペース入力するかを選択できる。スマートフォンでは日本語入力モードで空白記号「␣」を押せば表示される。

文書ファイルの編集などでは人間にとっての見た目を整形するために全角スペースと半角スペースを特に意識せず置き換えたり混在させる人も多く、見た目の上では問題ないが、システム上では別の文字として認識されるため、プログラムコードやデータファイルなどで単語や項目の区切り記号として用いる際には全角スペースが混入しないよう注意する必要がある。

(2023.4.28更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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