109キーボード 【109 keyboard】
概要
109キーボード(109 keyboard)とは、主にパソコンで用いられるキーボードのキー配列の一つで、109個のキーが配置されているもの。日本語環境向けの仕様で、OADGによって標準化された。現在の日本語環境のパソコン向けキーボードの多くがこの仕様に準拠している。英語環境で標準的に使われていた101キーボードの配列を基本に、45個のキーに追加でかなを刻印し、日本語環境向けの「半角/全角」「カタカナ/ひらがな」「変換」「無変換」の各キーと、濁点と「@」「`」が刻印されたキー、2つのWindowsキー、1つのメニューキー(アプリケーションキー)の8つを追加したもの。
日本で販売されるコンピュータ製品の付属キーボードや単体のキーボード製品の多くがこの配列に準拠したキー配置となっている。一部のノートパソコンや高機能のフルキーボードでは、109配列を元にスペースバーの左右やテンキーの上などにメーカー独自の機能キーなどを追加した110~113キー程度の製品もある。
また、一部の小型ノートパソコンやコンパクト型キーボード製品では、左右幅を短縮するために左の主要部分のキーの種類や配置はそのままで右側のテンキー部分を廃して90キー程度に縮小したテンキーレス型が用いられる場合もある。
なお、Windowsの普及以前には、左右のWindowsキーとメニューキーのない106キーボードがPC/AT互換機の標準的なキー配列だった。また、MacはWindowsと特殊キーの構成が大きく異なるため、CommandキーやOptionキーなどが配された独自の「Apple Keyboard」配列を採用している。
(2024.3.5更新)