プラス記号 【+】 plus sign

概要

プラス記号(+)とは、加算などを表す数学記号「+」のこと。IT分野では加算以外にもプログラム中での文字列の連結や要素の追加など様々な用途に用いられる。

文字コード標準のASCIIでは43番(16進数で2B)が割り当てられ、標準的な配列のキーボードでは文字領域の中段右寄りにある「+ ; れ」と書かれたキーをShiftキーを押しながら打鍵するか、テンキーの「+」キーを打鍵することで入力できる。

「1+1=2」のように算術や数学で数の加算を表す演算記号として馴染み深く、「+1」のように正の数を表す符号としても用いられる。数学では数以外の加法に似た演算にも用いられる。論理演算の排他的論理和(XOR演算)やビット演算のXORなどを表すこともあるが、これらは丸の中にプラス記号を置いた「⊕」とすることも多い。

数学以外では、量や金額を表記する際「+1,000」のように直前との差分(増分)を表したり、「18+」のように「~以上」あるいは「~を超える」を指す表記として用いられることがある。物理学や化学では電気について正の電荷や正極を表すことがある。

コンピュータでのプラス記号

コンピュータではプログラミングなどで数値の加算や文字列の連結などを表す演算子として用いられるほか、C言語やその記法を受け継ぐ多くの言語では「x++;」のようにプラス記号を2つ並べることで変数の値に1を加算するインクリメント演算子を表す。

操作画面上では、ディレクトリのツリー表示でディレクトリの内容が折りたたまれていることを示す記号として用いられたり(クリックすると展開される)、要素を追加する操作を表すアイコンやボタンなどとして用いられることもある。

(2023.10.31更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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