半角括弧 【half-width parentheses】 半角かっこ / 半角カッコ
概要
半角括弧(half-width parentheses)とは、いわゆる半角文字として定義されている括弧。ASCII文字の範囲では丸括弧 ( ) 角括弧 [ ] 波括弧 { } の3種類が、日本語のいわゆる半角カナとして鉤括弧 「 」 が定義されている。半角文字は等幅フォントで表示した際に幅が高さの半分の長方形の枠に収まるように表示される文字種で、歴史的には欧米のASCII文字コード標準とその派生仕様に由来するものと、日本で独自にASCII拡張としてカタカナを定義した「半角カナ」がある。
ASCIIコードではと丸括弧(小括弧)が40番「(」と41番「)」に、角括弧(大括弧)が91番「[」と93番「]」に、波括弧(中括弧)が123番「{」と125番「}」にそれぞれ割り当てられている。単に「括弧」と言えば通常は丸括弧を指すため、注釈なしに半角括弧という場合は「(」と「)」を指すことが多い。
半角カナはASCIIコードを8ビットに拡張した際の後半部(128番~255番)に半角サイズのカタカナや日本語の約物などを収録したもので、句点(。)や読点(、)などと共に、鉤括弧が162番『「』 と163番『」』として定義されている。
一方、日本語文字コードなどに由来する全角文字(正方形に収まる字形の文字群)の括弧も存在する。4種類の半角括弧にはすべて全角版が存在するほか、隅付き括弧【 】、二重鉤括弧 『 』、山括弧〈 〉、二重山括弧《 》、亀甲括弧〔 〕などがある。
(2023.7.28更新)