丸括弧 【rounded bracket】 小括弧

概要

丸括弧(rounded bracket)とは、丸形の括弧「(」「)」のこと。単に括弧といえばこれを指し、特定の文字列を囲って他と区別させる働きをする。

日本語の文章中で読み方や注記、追記、箇条書きの番号などを囲むのに用いられる。英語では “parenthesis” と呼ばれ、欧文でも同じような用途で用いる。数学で数式中のまとまりを表したり、プログラミング関数などの引数を表すなど、様々な分野で様々な用途に用いられる。

IT分野では、文字コード標準のASCIIで開き括弧「(」が40番(16進数で28)、閉じ括弧「)」が41番(同29)に採用されており、標準的な配列キーボードではShiftキーと共に最上段「8」キーを押すと「(」を、「9」キーを押すと「)」をそれぞれ入力することができる。

プログラミングでは数学の記法にならって、を記述する際に優先的に計算したい箇所を括ったり、関数名メソッド名の直後に丸括弧で囲んで引数を列挙したり、if文for文while文などの制御構文の条件などを記述するのに用いる言語が多い。座標や配列添字を指定するのに丸括弧を用いる言語もある。

数式で一部を何重にも括る場合、日本では [{()}] の順であるため、丸括弧のことを「小括弧」とも呼ぶが、この順序は国によって異なるため、数式での使用順に基づく「小」よりは形状に基づく「丸」の方が望ましいとする考え方もある。

(2022.12.1更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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