キーリピート【key repeat】オートリピート/auto-repeat
キーリピートとは?

キーボード上の文字キーを一度押すと通常は一文字だけ入力されるが、押したままにすると一定時間の経過後から同じ文字が次々に連続して入力される。例えば、「A」キーを長押しすると「aaaaaaa…」と指を離すまで続けて「a」が入力される。
この処理はキーボード側ではなくコンピュータ側のオペレーティングシステム(OS)が行っている。キーボードから送られてくる、キーが押されている状態を示す信号に基づいて、ソフトウェアがキー入力処理を繰り返し実施する仕組みである。かつてはキーボード内部の電子回路がこの機能を持つ場合もあったが、現在はOS側で処理するのが一般的である。
キーリピートは二つの設定値で制御される。一つ目は、キーを押してから繰り返しが始まるまでの待ち時間で、通常1秒前後に設定されている。これは、一度だけ入力するつもりが誤って連続入力になるのを防ぐための猶予時間である。二つ目は、繰り返しが始まった後の入力間隔で、通常0.5秒前後に設定されている。どちらもOSの設定画面から変更でき、Windowsではコントロールパネルのキーボード設定、macOSではシステム設定のキーボード項目で調整できる。
BackSpaceキー(BSキー)やDeleteキーの長押しによる連続削除、矢印キーの長押しによる素早いカーソル移動など、キーリピートは文字入力以外にも日常的な操作で広く使われている。一方、意図しない繰り返し入力がミスにつながる場面もあるため、特定のアプリケーションでは無効化されることもある。
ゲームでは独自のキー入力処理を実装するためOSのキーリピートをあえて使わない場合が多く、テキストエディタなども独自の処理を持つことがある。なお、他のキーの動作を変更する修飾キー(ShiftキーやCtrlキーなど)は押し続けても繰り返し入力は発生しない。これらは押している間だけ特定の状態を維持するキーであり、押す度に何かが起きるキーではないためである。