フリック入力 【flick input】

概要

フリック入力(flick input)とは、スマートフォンタブレット端末などタッチパネル操作の機器における文字入力方式の一つで、画面に触れた指を弾く「フリック」(flick)動作で文字や選択候補の決定をうもの。

画面上に文字盤(ソフトウェアキーボード)などの操作インターフェースが現れ、項目の一つに触れると周囲を囲むように入力文字の選択肢が出現する。入力したい選択肢の方向に弾くように素早く指先を滑らせる(フリックする)ことで、その選択肢の内容が入力される。

例えば、ひらがなの文字盤で「か」の文字に触れると、十字形に囲むように上に「き」、右に「く」、下に「け」、左に「こ」がそれぞれ表示され、右に素早く弾くと「く」が、下に弾くと「け」が入力される。指を動かさずその場で離すと「か」で決定される。

選択肢の数や配置などは機種やオペレーティングシステムOS)、日本語入力システムIME)などによって様々である。また、システムによっては選択肢が表示される前に弾いても操作を認識するため、配置を覚えて慣れてくると素早く入力することができる。

文字に対応する物理的なキーやボタンが無くタッチ操作のみを用いるスマートフォンタブレット端末は、パソコンなどでキーボード打鍵する場合に比べ文字入力(特に日本語)が遅くなりがちだが、フリック入力に慣れるとある程度高速に文字入力できるようになる。

(2022.5.23更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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