読み方 : エーエーアールファイル

AARファイル【Android Archive】

概要

AARファイルとはAndroidアプリの開発で利用されるライブラリ配布用のファイル形式。プログラムコードやリソースなどを一つにまとめたZip形式圧縮ファイルで、Java向けのJAR形式に近いがAndroid固有の設定やリソースも格納できる。標準のファイル拡張子は「.aar」。
AARファイルのイメージ画像

Androidアプリが参照するライブラリを格納・配布するための形式である。ライブラリとは複数のアプリで共通して利用できるプログラム部品の集合であり、AARファイルはそれを開発環境へ組み込みやすい形でまとめたものである。

内部構造はZip形式圧縮ファイルとなっており、コンパイル済みのJavaあるいはKotlinクラスファイルマニフェストファイルなどの設定ファイル、画像やレイアウト、ドローアブルといったリソースファイルを格納できる。C言語やC++言語で記述されたネイティブライブラリ(.soファイル)を同梱することも可能である。

JAR形式も同様にライブラリ配布に用いられるが、格納できる内容が異なる。JAR形式が主にJavaクラスファイルのみを扱うのに対し、AARファイルはAndroid固有のリソースや設定ファイルを同梱できる。画面部品やデザイン要素を伴う機能もライブラリとして一体配布できる。

AARファイルはライブラリの配布形式であり、単体では起動・実行できない。アプリのビルド時に開発プロジェクトへ組み込まれ、完成したアプリの一部として機能する。端末へのインストールに用いるAPKファイルやAABファイルとは用途が異なる。仕様は米グーグル(Google)社が策定しており、ビルドシステムの「Gradle」がネイティブで対応している。ユーザーインターフェース部品、地図表示、認証機能などをAAR形式で提供する例が多く、Google Maven RepositoryやMaven CentralといったMavenリポジトリを経由してGradleが自動取得する方法が一般的である。

(2026.6.23更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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