AARファイル 【Android ARchive】 .aarファイル

概要

AARファイル(Android ARchive)とは、Android上のアプリから参照されるライブラリのファイル形式の一つ。プログラムを構成するファイル群を一つにまとめて格納するためのもので、Java言語におけるJAR形式に近い。ファイル名の標準の拡張子は「.aar」。

ライブラリは部品化されたプログラムの集合体で、アプリケーションの実行時に連結から機能を呼び出すことができる。AARファイルはAndroidアプリが利用するためのライブラリを格納し、開発環境に配布するための標準のファイル形式の一つである。

プログラム本体(クラスファイルやソースコード)や設定ファイル(マニフェストファイルなど)、関連リソース(画像ファイルやレイアウト、ドローアブルなど)を連結して、Zip形式の圧縮ファイルとしてまとめた形式になっている。

役割も形式もJAR形式に似ているが、Android独自の設定ファイルやリソース、C言語あるいはC++言語で開発されたライブラリを含めることができる。端末へのアプリの配布形式として用いられるAPKファイルとは異なり、単体でプログラムを起動・実行することはできない。

(2023.6.22更新)

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