サイドローディング 【sideloading】 サイドロード / sideload
概要
サイドローディング(sideloading)とは、ソフトウェアを定められた通常の入手経路とは異なる手段で端末に導入すること。スマートフォンアプリをアプリストアではなくパソコンからケーブル接続で伝送して導入することなどが該当する。スマートフォンなどのオペレーティングシステム(OS)を開発・提供しているメーカーでは、自社OSで動作する端末向けに自社や他社の開発した対応アプリケーションソフトを提供するアプリストアなどを運営していることがある。
メーカーにより、ストアを経由して配布・販売することを推奨したり、あるいは必須(米アップル社のiOSなど)としている場合があり、必須でない場合もアプリケーションの開発元がストアでの提供を標準としていることがある。
サイドローディングはこのような通常定められた配布手段を迂回し、異なる経路で端末にソフトウェアを送り込んで使用可能にすることを指す。例えば、端末をUSBケーブルでパソコンに繋ぎ、パソコン側からソフトウェアを送信して導入する場合などがこれに当たる。
サイドローディングはストアがまだ利用できないアプリの開発時などではよく利用される手法で、ストアの利用が必須でないOSやアプリケーションでも特に問題とはならない。ただし、iOS端末のようにストア経由以外の導入方法を認めていない製品では、サイドローディングによりシステムに問題が生じたり、利用規約などに違反する場合がある。
また、自分で開発したプログラムではなくインターネットから入手したプログラムなどの場合、ストア登録時に行われる審査やセキュリティチェックなどが不十分だったり、悪意ある攻撃者が正当なアプリになりすましてマルウェアを仕込んでいる危険性もあるため、セキュリティ上の問題を生じることもある。
(2022.1.24更新)