ロジックボード 【logic board】

概要

ロジックボード(logic board)とは、コンピュータのメインの電子基板で、CPU(マイクロプロセッサ)やメモリ、各種の制御用ICチップなど主要な部品を装着し、配線を通じて通電したり相互に通信できるようにしたもの。一般には「マザーボード」(motherboard)の呼称の方が浸透している。

プラスチックなどでできたプリント基板に配線や制御用のICチップ、各種のコネクタ類、などを高密度に実装した板状の部材で、コンピュータの中心部として機能する。CPUメインメモリRAM)はチップを直に実装することもあるがモジュール型のパッケージを専用の端子に挿入することが多い。

内部のROMチップなどに「ファームウェア」あるいは「BIOS」と呼ばれるコンピュータプログラムが記録されており、ボード内部の回路や接続されたハードウェアの基本的な制御を司る。オペレーティングシステム(OS)などのソフトウェアはハードウェアを操作したいときBIOSの機能を呼び出すことが多い。

コンピュータ製品の主基板は一般に「マザーボード」(motherboard)と呼ばれることが多く、「ロジックボード」(logic board)の呼称は米アップル(Apple)社が自社のMacシリーズやMacBookシリーズ、iPhoneシリーズ、iPadシリーズの主基板を指す際によく用いる。他に「メインボード」「システムボード」などの呼称もある。

(2023.1.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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