Apple Developer Program 【ADP】

概要

Apple Developer Program(ADP)とは、米アップル(Apple)社が運営するiOSアプリ開発者の登録制度。一般的なiOSアプリ開発・配布をうには加入する必要がある。

iPhoneやiPadなどで稼働するiOSアプリを同社のアプリストアである「AppStore」で取り扱えるようにする契約で、個人または法人が加入することができる。登録時の審査などは特に無く、契約料金は年額11,800円。

加入者は開発したアプリAppStoreに登録することができ、広く一般に配布あるいは販売することができる。企業内の業務アプリなどの場合は特定の対象者のみに配布を制限することもできる(カスタムApp)。公開前の評価用に開発者の端末に限定的に導入する仕組みも提供される。

アプリの仕様や挙動などについてAppStoreへの登録時に審査があり、同社のポリシーに違反するアプリは登録することができない。Macアプリ開発して「Mac App Store」で提供することもできるが、macOSは公式ストア経由でなくてもアプリを導入できるため、macOS向けはADPへ加入しなくても配布・販売できる。

同社ではADP以外に、法人のみ契約でき、AppStoreを経由せず従業員の端末に限定してアプリを配布することができる「ADEP」(Apple Developer Enterprise Program)や、教育機関のみ契約でき、アプリ開発の教育などのために無償で開発者向け配布システムを利用できる「iDUP」(iOS Developer Universal Program)を用意している。ADEPはAppStore審査を逃れるために悪用された経緯から新規の契約は困難と言われている。

(2023.10.10更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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