ROM焼き 【ROM flashing】

概要

ROM焼き(ROM flashing)とは、Androidスマートフォンの内蔵オペレーティングシステム(OS)を、購入時に記録されているメーカー標準のものから別のものに利用者側で置き換えること。古い端末に最新のOSを組み込む場合などにわれることがある。

Androidソフトウェアの設計図に相当するソースコードが公開されているオープンソースソフトウェアであるため、特定機種で動作する特定バージョンAndroidを有志の開発者が開発して公開している場合がある。

ROM焼きは、利用者がそのような特定機種向けのAndroidを入手し、本体に組み込むためのOSイメージ(カスタムROMと呼ばれる)を作成して、パソコンなどを通じてスマートフォン本体に送り込んで内蔵フラッシュメモリを上書きする操作を指す。

成功すれば、メーカーが製造時に組み込んだAndroidを置き換えて、送り込んだAndroid端末が動作するようになる。対象機種が異なるなど何らかの要因で失敗した場合は、元から組み込まれていたOSも破壊されてしまい、二度と起動しない状態に陥ることがある。メーカー側では保証条件などでROM焼きなどの行為を禁じているのが一般的で、成功しても失敗してもメーカーの保証やサポートは受けられなくなる。

ROM焼きは製造終了から長期間が経過し、もはや開発元が最新版のAndroidへのアップデートを提供しなくなった端末などに、有志が開発した最新版のAndroidを組み込むためにわれることが多い。動作環境に特定バージョン以降のAndroidを求める最新アプリなども古い端末で利用できるようになる。

(2024.6.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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