DWPD 【Drive Writes Per Day】
概要
DWPD(Drive Writes Per Day)とは、SSDなどのフラッシュメモリ製品の耐久性を表す指標の一つで、保証期間中に一日あたりどのくらいのデータ量を書き込み・書き換え可能かを表す値のこと。装置の記憶容量に対する比率で表され、1日あたりドライブ全体を何回書き換えても良いかを示している。フラッシュメモリ素子には書き換え寿命が存在し、同じ素子への書き換え回数が上限に近づくと劣化が進み、読み書きを受け付けなくなる確率が急上昇する。このため、素子ごとの書き換え回数が均等になるよう制御(ウェアレベリング)したり、装置全体の書き換え回数を計測する仕組みが整えられている。
素子の書き換え上限回数と装置全体の記憶容量から、書き込み可能なデータ量の上限を算出することができ、この値をメーカー側が設定した保証期間(3年保証であれば1095日)1日あたりの量に置き換えたものがDWPDとなる。
DWPDはバイト数などの絶対値ではなく、記憶容量で割った比率として表される。例えば、DWPD値が「10」であれば、装置の容量の10倍のデータを毎日書き込んで(書き換えて)も、保証期間を迎えるまでに素子が寿命を迎えることはないという意味になる。
(2022.5.26更新)