パリティビット 【parity bit】 パリティデータ / parity data / パリティ符号 / parity code / パリティコード

概要

パリティビット(parity bit)とは、データの伝送や記録の際に生じる誤りを検知できるように算出・付加される誤り検出符号の一つで、ビット列中に含まれる「1」の数が偶数か奇数かを表すもの。
パリティビットのイメージ画像

解説 データを0と1が並んだビット列で表したときに、各ビットの値を足し合わせた値が奇数であるか偶数であるか(「1」の数が奇数か偶数か)を1ビットの値として表す。これを利用した誤り検出方式を「パリティチェック」(parity check)という。

和が奇数のときに「1」とするもの(偶数なら「0」)を「偶数パリティ」(even parity)、偶数のときに「1」とするもの(奇数なら「0」)を「奇数パリティ」(odd parity)という。パリティを足すことでどのビット列も偶奇性が同じになる(例えば、偶数パリティを含めた全ビットの和は常に偶数)という意味でこのように呼ばれる。

データの送り手(送信者や書き込み時)は元のデータに対して一定の長さごとにパリティビットを算出して付加する。受け手(受信者や読み込み時)は受け取ったデータから同じようにパリティビットを算出し、付加されたパリティビットと比較する。

両者のパリティビットが一致すれば、パリティを含めたビット列中には誤りが存在しないか偶数個存在し、一致しなければ奇数個の誤りが生じていることが分かる。一つのパリティビットだけではどの位置に誤りがあるかは分からず、正しい値に訂正することはできない。

バースト誤りのような特殊な状況を除き、通常の用途では短いビット列中に同時に複数の誤りが生じる可能性は低いため、実用上はパリティビットが一致しなければ1ビットの誤りが含まれ、一致すれば誤りが生じていないとみなすことが多い。

(2020.3.25更新)

他の用語辞典による「パリティビット」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「パリティビット」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令6修12 問3】 7ビットの文字コードの先頭に1ビットの偶数パリティビットを付加するとき,文字コード30,3F,7Aにパリティビットを付加したものはどれか。
令5修12 問3】 7ビットの文字コードの先頭に1ビットの偶数パリティビットを付加するとき,文字コード30,3F,7Aにパリティビットを付加したものはどれか。
令5修1 問5】 8ビットのレジスタがある。このレジスタの各ビットの値を d0,d1,…,d7 とし,パリティビットの値をpとする。
令4修12 問6】 7ビットの文字コードの先頭に1ビットの偶数パリティビットを付加するとき,文字コード30,3F,7Aにパリティビットを付加したものはどれか。
平31春 問2】 最上位をパリティビットとする8ビット符号において,パリティビット以外の下位7ビットを得るためのビット演算はどれか。
平30修6 問3】 7ビットの文字コードの先頭に1ビットの偶数パリティビットを付加するとき,文字コード30,3F,7Aにパリティビットを付加したものはどれか。
平28修12 問2】 最上位をパリティビットとする8ビット符号において,パリティビット以外の下位7ビットを得るためのビット演算はどれか。
平28修6 問3】 7ビットの文字コードの先頭に1ビットの偶数パリティビットを付加するとき,文字コード30,3F,7Aにパリティビットを付加したものはどれか。
平28修1 問3】 8ビットのレジスタがある。このレジスタの各ビットの値を d0,d1,…,d7 とし,パリティビットの値をpとする。
平26春 問2】 最上位をパリティビットとする8ビット符号において,パリティビット以外の下位7ビットを得るためのビット演算はどれか。
平25修1 問1】 最上位をパリティビットとする8ビット符号において,パリティビット以外の下位7ビットを得るためのビット演算はどれか。
平24修12 問3】 7ビットの文字コードの先頭に1ビットの偶数パリティビットを付加するとき,文字コード30,3F,7Aにパリティビットを付加したものはどれか。
平23修6 問3】 7ビットの文字コードの先頭に1ビットの偶数パリティビットを付加するとき,文字コード30,3F,7Aにパリティビットを付加したものはどれか。
平22修1 問4】 8ビットのレジスタがある。このレジスタの各ビットの値を d0,d1,…,d7 とし,パリティビットの値をpとする。
平21修12 問2】 最上位をパリティビットとする8ビット符号において,パリティビット以外の下位7ビットを得るためのビット演算はどれか。