プチフリ 【プチフリーズ】
概要
プチフリ(プチフリーズ)とは、パソコンに廉価なSSD製品の一部を搭載した際に時々発生する、一瞬画面の更新が止まり操作を受け付けなくなる瞬停現象。広義にはSSD以外が原因(あるいは原因不明)の同様の現象を含む。主にSSDを搭載したパソコンで、操作中に一瞬がコンピュータが停止したようになり、画面の動きが止まったり、操作を受け付けなくなったりすることがある。1秒以下の一瞬だけ生じ、何もしなくてもすぐに元の状態に回復するが、原因が解消しない限り規則性なく度々繰り返す。
SSDの記憶媒体に利用されているフラッシュメモリは、ある程度大きなサイズのデータを低い頻度でまとめて読み書きするのに適した特性を持っており、パソコンのシステムディスクなどとして激しいアクセスが行われると動作が極端に鈍くなりシステム全体の応答性が悪化することがある。
この現象はコントローラチップやデバイスドライバの制御方式に問題がある特定のSSD製品でよく見られ、他の型番の製品に交換したりドライバを更新することで改善することがある。主に2000年代後半頃に問題となり、製品の改善が進んだため現在ではあまり報告されない。
LPMによるプチフリ
一方、ハードウェアの省電力制御の方式や設定に起因するプチフリは現在でもよく報告される。近年のパソコンにはストレージに長時間アクセスがないと自動的に待機モードに移行し、アクセスが行われると通常モードに復帰する「LPM」(Link Power Management)という電力制御機能が内蔵されている。
利用者が明示的に電源のオン・オフを操作しないため意識することは少ないが、この機能が有効な状態で操作を行っていると、予期しないタイミングで待機モードへの移行や復帰が発生し、一瞬システムが停止したような状態になることがある。これはSSDだけでなくハードディスクでも起こることがある。
(2022.5.27更新)